カテゴリー:君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

扉の罪

どうしようもなくらいのガラクタが積み上がった棚がある扉があるので開けなければ何・・・

大人の階段

「髭剃りたいんだけど」高2の次男が言うえっ何処に生えてる?と顔を撫で回しても指・・・

ドクンドクン

同世代の友と小学生の頃に聴いた深夜ラジオの話で盛り上がるこめかみの奥がざわめく・・・

宇宙人

「私は10人に1人の選ばれた宇宙人なの。だから神様に試されてなんかいないよ」真顔・・・

冬木立

これが終わりじゃなく始まりの一部だと皆が知っている知らないうちに芽が膨らんで緑・・・

希望に向って

夜中の雪は朝には止んで畑の隅に名残りを残すだけ小鳥が跳ねるように低く飛んで喜び・・・

若くて青くて情けない奴

リビングに独りエアコンの風の音が絶え間ないけど聞こうとしなければ聞こえないこの・・・

ハサミの音も軽やかに

いつもの美容院で髪をカットしてもらうその人は話せば応えてくれて雑誌に見入れば黙・・・

北風

濡れた落葉が北風で揺れている半日もすればカサカサに乾いて何処かへ飛んで行くだろ・・・

蝶々結び

積極的に就活している長男はスーツ姿も様になってネクタイを締めるのにさほど時間が・・・

無関心

まるで何も変わってないかのようにそれとも言葉にする程のことでもないかもしくは全・・・

西に沈みゆく金星と三日月首が痛くなるほど見上げると木星とアルデバランとカペラ南・・・

あっいいな好きだなそう思った僕はずっと前からそして今も雲が好きだった手が届かな・・・

幸運の五円玉

年末に拾った五円玉をずっと持っておこうと思っていたけど幸運の五円玉だと思うから・・・

屋上で空を#63

頬を突き刺す日差しに控え目に右往左往する風笑い飛ばすトンビの鳴き声視界には青だ・・・